チャート式ポップカルチャー

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(コラム)小松菜奈で追うポップカルチャー

以前、若手女優の2トップは広瀬すずさんと松岡茉優さんだと書いたのですが、そこにもう1人加えるとすればそれは小松菜奈さんだと思っています。

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先に挙げた2人とはまた違ったタイプの女優だと思うのですが、そのスクリーン映えするルックスや雰囲気、そしてカルチャーに愛されているなという存在感は他の女優には無い魅力です。

 

中島哲也監督の『渇き。』での鮮烈な印象を残して以来、『ディストラクション・ベイビーズ』や『溺れるナイフ』、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、『坂道のアポロン』などの話題作に立て続けに出演。

更には、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』ではハリウッドデビューを果たしています。

そして、現在公開中の『恋は雨上がりのように』でもそのスクリーン映えする存在感を存分に発揮しています。

 

そのスクリーン映えとは、『溺れるナイフ』での地団駄を踏むシーンや『坂道のアポロン』での音楽に合わせて体を揺らすシーン、『恋は雨上がりのように』のオープニングでの全力疾走するシーンなど、映像そのものの魅力を引き上げる力と言ってもいいかもしれません。

とにかく、小松菜奈さんがスクリーンに映っているだけでそのシーンの魅力が何倍にもなるような感覚があります。

 

また、映画以外にも多くの印象に残るMVに出演しています。

特に椎名林檎さんの「自由への道連れ」は今観ると『恋は雨上がりのように』とシンクロするかのような歌詞と映像になっており、そのまま主題歌になっていても不思議ではないほどです。

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他にもnever young beachの「お別れの歌」は『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と並ぶ小松菜奈デートムービーなので、ファンの方は是非スマホで繰り返しご覧ください。

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そして、BEAMSの40周年を記念して作られた「今夜はブギー・バック」と共にカルチャーやファッションを振り返るという動画はまさに小松菜奈さんがカルチャーに愛されていることを端的に表すものだと思います。

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南佳孝さんから始まり、戸川純さん、GUTAR WOLFのセイジさん、こだま和文さん、森高千里さん、BOREDOMSのEYEさん、野宮真貴さん、高木完さんとサイプレス上野さん、HUSKING BEE、元スーパーカー中村弘二さんとフルカワミキさん、clammbon初音ミク、チームしゃちほこ、tofubeatsさんと仮谷セイラさん、SuchmosのYONCEさんへと音楽やファッション、カルチャーの変遷と並行して受け継いだバトンを最後に池松壮亮さんから受け取るのが小松菜奈さんというのは非常に象徴的です。

 

今週末、カンヌ国際映画祭パルムドールを獲得した『万引き家族』の先行上映が行われることから、全国の映画館では広瀬すずさんと松岡茉優さんと小松菜奈さんが出演している映画をそれぞれ観ることができるという非常に贅沢な時期となっています。

映画は、監督の作家性を追うことも非常に有意義なことですが、役者の出演作を追うことでまた違った視点や繋がりを見いだすこともできます。

小松菜奈さんを軸に映画や音楽に接するというのもとても意義深いことだと思いますので、是非。