2006年8月号のSNOOZERに掲載されていた「革命と反抗のサウンドトラック100曲」という特集で取り上げられていた曲をプレイリストにまとめました。
最近、日本に限ったことでは無いのですが、音楽と政治との関係性を考えさせられることが多い気がします(カニエ・ウェストの作品なんてまさにそうですが)。
個人的には、映画や文学の中に政治的メッセージを描き、社会を映し出す鏡のような作品があるように、音楽にもそういった作品があっていいと考えています。
またそういった作品があるならば、政治性からみた部分で批評や評価をされるということもあっていいと思います。
一方、6月6日の『アフター6ジャンクション』の特集で音楽ライターで翻訳家の鈴木孝弥さんが『超プロテスト・ミュージック・ガイド』という本について語っていましたが、必ずしも政治的な内容でなくとも考え方や気持ちを前向きにさせたり、生きる力を湧かせる力が音楽にはあるという話をされていました。
つまり、音楽に政治的な内容を取り入れなくとも、政治的メッセージ以上にパワーを秘めているのが音楽というものだと思います。
また一方では、村上春樹さんは「人はどれだけ政治を避けようとしても、必ず何らかのかたちで政治に巻き込まれていくものです。それと正面から向き合う姿勢は、すべての人が常々しっかり準備していなくてはならないものだと、僕は基本的には考えています」と『村上さんのところ』の中で答えています。
思考停止してしまわないように、常に考え続けることが大事なのかなと思ったりもするのですが、上記のプレイリストは思考停止をさせないような曲ばかりだと思いますので、SNOOZERの「ロックンロール不滅の250曲」とも合わせて、ぜひお聴きください。