今年の1月8日に放送された『今日は一日"RAP"三昧』が編成局長特賞を受賞しました。
この番組は『今日は一日○○三昧』という、特定のジャンルに特化した長時間番組で主に祝日などにNHK-FMで放送されています。
そのRAP特集だったのが上記の放送だったのですが、司会にRHYMESTERの宇多丸さんを据え、ゲストに高橋芳朗さんやDJ YANATAKEさん、渡辺志保さんを迎えたことで非常に博識な布陣による、ヒップホップの誕生から現在までの歴史を俯瞰できるような素晴らしい番組になっていました。
更に、アメリカのヒップホップ史だけでなく、同時代の日本においてのヒップホップ史も併せて紹介していくことで、現在のフリースタイルラップのブームにまで繋がる日本語ラップも歴史として整理されていく様も非常に参考になりました。
さて、そのトークの内容はYouTubeなどを駆使して検索していただければ聴くことできるのですが、権利の関係上なのか曲部分はカットされています。
トークの内容もさることながら、次々に流される楽曲のリズムやムードのトレンドの変化、そしてラップの技術の更新というのが、手に取るようにわかる部分も番組の大きな魅力でした。
なので、そのプレイリストを作ろうかとも思ったのですが、出演者の渡辺志保さんが既に作成されていたので、そのプレイリストを紹介します。
2011年に刊行された『文化系のためのヒップホップ入門』という本もヒップホップを聴き始める足がかりとして非常に優れた名著だったのですが、それを更新するような素晴らしい番組だったと思います。
ヒップホップが大好きな方もそうではない方も是非聴いてみてください。