チャート式ポップカルチャー

チャートやプレイリストから現在のポップカルチャーを眺めるブログ

コラム

(コラム)『アベンジャーズ/エンドゲーム』とマーベル・シネマティック・ユニバースが辿り着いた場所

現在、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)が11年間続けてきた映画シリーズの集大成とも言える『アベンジャーズ/エンドゲーム』が歴代の世界興行収入記録を塗り替える程の大ヒットを記録しています。 1年前、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウ…

(コラム)YouTubeで観るCoachella 2019

先週末と今週末の2週にわたりアメリカ・カリフォルニアではコーチェラ・フェスティバルが開催されています。 コーチェラ・フェスティバルとは日本のフジ・ロック・フェスティバルやイギリスのグラストンベリー・フェスティバルの様に大自然の中で行われる野…

(コラム)日本のポップカルチャーで振り返る平成30年史

平成も残すところ2ヶ月を切り、朝日新聞では「平成の30冊」と題し平成を代表する30冊の本を選書するという企画が行われました。 book.asahi.com また、この企画を発端としてTwitterでも平成を振り返るようなハッシュタグが盛り上がり始めています。 そのTwit…

(コラム)第91回アカデミー賞と『ROMA』

いよいよ明日、日本時間では午前8時半から第91回アカデミー賞が開催されます。 今回のアカデミー賞の中でも特に注目されているのが『ROMA』という作品です。 この作品は『トゥモロー・ワールド』や『ゼロ・グラビティ』でもお馴染みのアルフォンソ・キュアロ…

(コラム)J-POPの始まりとパルコ文化とあいみょん

元号が平成に変わる少し前、1988年10月1日にFMラジオ局のJ-Waveが開局されました。 開局当初のJ-Waveの大きな特徴として洋楽しかオンエアされず、スタイリッシュで都会的なイメージを築く一方、J-Waveで邦楽がオンエアされること自体に貴重性が帯びていきま…

(コラム)日本のポップミュージックの祭典としての第69回紅白歌合戦

去年の大晦日は第69回紅白歌合戦を観ていました。 結論から言うと、去年の紅白は見所も多く、今まで観てきた紅白の中でも最も楽しい紅白でした。 特に印象に残ったことは、日本のポップミュージックの流れを様々な視点から眺めることができたこと、そして今…

(コラム)アリアナ・グランデ「thank u, next」が示した未来への指針

今年のアメリカの音楽シーンを振り返ってみると、2016年のトランプショックをピークとする社会的/政治的な不安/混乱に目を向けた問題定義と現在の理想像を自問自答する音楽表現が目立った年だったと言えます。 そして、その自問自答のある種の回答が見えてき…

(コラム)『椎名林檎 (生)林檎博’18 ー不惑の余裕ー』から椎名林檎のテーマを読み解く

本日11月25日に誕生日を迎えた椎名林檎さんは、現在、デビュー20周年記念となるライブツアー『椎名林檎 (生)林檎博’18 ー不惑の余裕ー』を開催しています。 そこで、ライブのセットリストや歌詞、インタビューでの発言から、最近の椎名林檎さんの作品のテー…

(コラム)『SUNNY 強い気持ち・強い愛』で振り返る90年代ポップカルチャー

去る9月16日、安室奈美恵さんが引退しました。 安室奈美恵さんと言えば、小室哲哉さんプロデュース時期には90年代の小沢健二さんやSMAPと並び、いち早くJ-POPにクラブカルチャーを取り込んだ曲をヒットさせた存在であり、またそのファッションや生き様もアム…

(コラム)平成のポップカルチャーとしての松本人志

上田慎一郎監督作『カメラを止めるな!』の勢いが止まりません。 当初上映館は都内の2館のみの公開でしたが、口コミが口コミを呼び、今や全国225館を超える上映館数で上映が予定されています。 www.chart-pop-696.com さて、この上田慎一郎監督が『アフター6…

(コラム)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がポップカルチャーに与えた影響

2014年に公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と2017年に公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』という映画はある世代にとっては『スター・ウォーズ』シリーズに取って代わるような作品となっているのではないでしょうか。 …

(コラム)『カメラを止めるな!』の応援を止めるな!

現在、首都圏を中心に数館、他の地域ではイオンシネマ 京都桂川でのみ公開されている映画『カメラを止めるな!』が話題となっており、公開前からゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018の観客賞となるゆうばりファンタランド大賞を受賞したり、イタリアの…

(コラム)『爆裂都市 BURST CITY』から受け継がれたバトン、『パンク侍、斬られて候』

映画ファンにとっての『狂い咲きサンダーロード』がそうであるように、日本のパンク好きにとって『爆裂都市 BURST CITY』という映画もまたカルト的魅力に満ちた作品と言えます。 2010年に石井岳龍と改名する石井聰互監督が日本大学藝術学部映画学科在籍時に…

(コラム)カニエ・ウェストを軸に考えるアルバムというフォーマット

5月25日のプシャ・Tの『DAYTONA』を皮切りに、6月1日にはカニエ・ウェスト自身の『ye』、6月8日にはカニエ・ウェストとキッド・カディによるキッズ・シー・ゴースツの『Kids See Ghosts』、6月15日にはNasの『NASIR』、6月23日にはテヤーナ・テイラーの『K.T…

(コラム)Suchmosの多様なカルチャー性

現在、ロシアワールドカップが開催されています。 国連加盟国数や国際オリンピック委員会に承認されている国と地域の数より多いとされるFIFA加盟数が表すように、正真正銘、世界中から注目されている世界最大のスポーツイベントです。 個人的には、音楽や映…

(コラム)この20年の日本の音楽フェス文化の源流

さかのぼること50年程前、67年6月16日から18日までの3日間にカリフォルニアで行われたモントレー・ポップ・フェスティバルや、69年8月15日から17日までの3日間にニューヨークで行われたウッドストック・フェスティバル以降、世界中で様々な音楽フェスが開催…

(コラム)ウェス・アンダーソンとポール・トーマス・アンダーソン

現在、ウェス・アンダーソン監督の『犬ヶ島』とポール・トーマス・アンダーソン監督の『ファントム・スレッド』が公開されています。 同じアンダーソン性であるだけでなく、同世代で同時期に長編映画デビューし、共にシネフィルでもあり、こだわりが強いが故…

(コラム)ceroの『POLY LIFE MULTI SOUL』を聴いて想起したいくつかの事

以前、椎名林檎さんと宇多田ヒカルさんについてブログを書いた際、98年の世代について触れました。 98年の世代というのは、椎名林檎さんや宇多田ヒカルさんらが同時期に登場したように、新しい感覚を持ったスーパーカーやくるり、ナンバーガールといったバン…

(コラム)小松菜奈で追うポップカルチャー

以前、若手女優の2トップは広瀬すずさんと松岡茉優さんだと書いたのですが、そこにもう1人加えるとすればそれは小松菜奈さんだと思っています。 chart-pop-696.hatenablog.com 先に挙げた2人とはまた違ったタイプの女優だと思うのですが、そのスクリーン映え…

(コラム)パルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』

第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されていた是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞のパルム・ドールを獲得しました。 また、グランプリはスパイク・リー監督の『Blackkklansman』、監督賞は『Cold War』のパベウ・パブリコウスキ監督、男…

(コラム)カンヌ国際映画祭と『万引き家族』

現在、第71回カンヌ国際映画祭が行われています。 ヴェネツィア国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並び、世界3大映画祭と呼ばれる映画祭の中でも最も有名とされるのがカンヌ国際映画祭なのですが、今回、日本からは是枝裕和監督の『万引き家族』と濱口竜介監…

(コラム)ポップカルチャーの架け橋となるチャイルディッシュ・ガンビーノとジャネール・モネイ

俳優としてはドナルド・グローヴァーとして『スパイダーマン:ホームカミング』や来月に公開される『ハン・ソロ』にランド役として出演し、ミュージシャンとしてはチャイルディッシュ・ガンビーノとして活動している彼の新曲、「ディス・イズ・アメリカ」のMV…

(コラム)2018年に改めて聴くアークティック・モンキーズの『AM』

今週、アークティック・モンキーズの新譜がリリースされます。 デビューアルバムがリリースされた2006年当時、高校生だった自分にとってはそれ以来一貫してロックンロールヒーローなのがこのアークティック・モンキーズなのですが、My Spaceという音楽SNSやY…

(コラム)マーベル・シネマティック・ユニバース以外の傑作アメコミ映画

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』がこれまでの全米オープニング興収の歴代1位であった『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の記録を塗り替えただけでなく、全世界のオープニング興収の歴代1位であった『ワイルド・スピード ICE BREAK』の5億4190万…

(コラム)満島ひかりが小沢健二を求めた理由

今から東京を逃げるか、そのまま続けるか、みたいな境にいて。小沢さんはすごい時にいなくなったなぁって、またすごい時に帰って来たなと思っていて。いなくなったのがすごいかっこいいな。 これは昨年、Apple Music内のオリジナル動画『Tokyo Music & Us』…

(コラム)ポップカルチャーの歴史としての『レディ・プレイヤー1』

ここ数年、80年代ポップカルチャーへの愛が満ちた作品が多く、それはNetflixのドラマ『ストレンジャー・シングス』(スティーヴン・スピルバーグとスティーヴン・キングの世界を掛け合わせたような傑作ジュブナイルドラマ)だったり、映画『シング・ストリート…

(コラム)マーベル・シネマティック・ユニバースの10年

なんと、ケンドリック・ラマーの『DAMN.』がアメリカで最も権威ある賞のひとつとされるピューリッツァー賞の音楽部門を獲得しました。 2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランも2008年に同賞の特別賞を獲得しているのですが、ピューリッツァー賞の…

(コラム)椎名林檎と宇多田ヒカルは日本を代表するプロデューサーチームになりうるか

東芝EMIガールズというグループはご存知でしょうか。 東芝EMIガールズとは椎名林檎さんと宇多田ヒカルさんが結成したユニットのことで、1999年10月8日に赤坂BLITZにて行われた新人発表イベント『ミュージック・トークス 99』にて、カーペンターズの「i won't…

(コラム)新しい地図の『クソ野郎と美しき世界』と平成のポップカルチャー

『中居正広 ON&ON AIR』で新しい地図の新曲「雨あがりのステップ」をオンエア後、中居正広さんが「なんだこの歌。これは売れないな。詳しいわけじゃないけど、かすれ声、雑な声が入ってないと、これは売れないですね」と冗談めかしながらもエールを送ってい…

(コラム)TBSラジオ休暇を制定するべき理由

普段、TBSラジオが好きでよく聴いているのですが、非常に困ったことが起きてしまいました。 2018年3月31日、11年間続いたラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(以下『タマフル』)が最終回を迎え、ほぼ翌日の4月2日から新番組の『ア…