チャート式ポップカルチャー

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(プレイリスト)初期の椎名林檎と椎名林檎のこれから

5月27日は椎名林檎さんがデビューしてから20周年となる日でした。

先日のMr.Childrenがメジャーデビューの日に全シングルと全アルバムが解禁された様に、椎名林檎さんの作品もサブスクリプションサービスで解禁されました。

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ということで、Spotifyで解禁された椎名林檎さんの楽曲の中からプレイリストを2つ作ってみました。

 

 

椎名林檎さんというと、当初オリジナルアルバムを3枚製作した後は椎名林檎としての活動を辞めるといった発言がありました。

事実3枚目のオリジナルアルバムである『加爾基 精液 栗ノ花』にまつわるライブツアーの後、そのライブツアーのメンバーが後の東京事変として発展し、活動の中心がソロからバンドの活動へと移っていきます。

 

しかし、04年に正式に東京事変としての活動が発表されるのですが、06年には椎名林檎×SOIL&"PIMP"SESSIONS名義で「カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.」がリリースされたり、07年には椎名林檎×斎藤ネコ名義で『平成風俗』と椎名林檎さんが作曲には携わらない東京事変のアルバム『娯楽』がリリースされます。

更に、08年にはデビュー10周年も重なり、ソロ活動も盛んに行われることとなり、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZOでは椎名林檎名義と東京事変名義で2日間出演、後に節目毎に開催されることとなる記念ライブ『林檎博』も開催され、翌09年には6年振りとなる椎名林檎名義のオリジナルアルバム『三文ゴシップ』がリリースされます。

 

という様に今振り返ってみると、デビュー当時から突出する個性を持っていた椎名林檎さんですが、3枚のオリジナルアルバムをリリースした後は、その個性と活動の幅を広げるべく始めたバンドとの距離感を模索していた時期というのがこの頃だったのではないかと思います。

そして、デビュー直後からともさかりえさんや広末涼子さんらに対して行なっていた楽曲提供が08年頃から復活していることもその模索が落ち着き始めたことによるものではないでしょうか。

 

その模索から脱出したのが2010年にリリースされた東京事変の『スポーツ』というアルバムだと思うのですが、このアルバムでのコンセプトがそのまま椎名林檎さんが東京オリンピックパラリンピックの4式典総合プランニングチームに選出されていることにまで繋がっていると考えると、やはり大きなターニングポイントだったのではないでしょうか。

 

ということで前置きが長くなってしまいましたが、ある種の模索の前後をプレイリストにしてみました。

『初期の椎名林檎』というプレイリストは東京事変の活動が始まる以前の『無罪モラトリアム』と『勝訴ストリップ』と『加爾基 精液 栗ノ花』の3枚のアルバムを中心に選曲してみました。

そして、『椎名林檎のこれから』というプレイリストでは『スポーツ』以降の楽曲を中心に東京オリンピックパラリンピックにまで続く様な椎名林檎さんの今、そしてこれからを感じることができる曲を中心に選曲してみました。

 

また本日にはサブスクリプションの解禁だけでなく、08年、14年以来となる『椎名林檎 (生)林檎博’18』の開催も発表されました。

椎名林檎さんの20周年記念となる活動やリリースはまだまだこれから発表されると思いますので、その際に是非この2つのプレイリストも聴いてみてください。

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